どんな用紙に印刷するかはシールの出来栄えや機能を大きく左右するもっとも重要な要素のひとつです。印刷する用紙を選ぶ際には、まずどこで、何に使うかを明確にしておくことがポイントになります。
水に濡れたり水滴が付いたりする可能性のある環境で使用する場合は、耐水性のある紙を選ぶことがおすすめです。屋外で使用する可能性があるときは、耐候性のある素材を選ぶ必要がでてきます。
また同じデザイン、色であっても用紙によって印刷の色味がかなり違ってきます。通販サイトに掲載されている用紙の種類を事前に確認しておくとともに、数種類の紙でサンプル印刷を行うことも検討してみましょう。
耐水性が必要のないシールに適した紙
通販会社に依頼してシールを作成する際、主に屋内で使用するなど耐水性を考慮する必要がない場合は、安価に作成できる紙素材がおすすめです。
コーティングをしておらずツヤのない上質紙は、写真やグラデーション印刷には適さないものの、荷札や表示ラベルなど幅広い用途に使われています。光沢のあるミラーコート紙は写真やグラデーション印刷に適しており、高級感を求める方に人気があります。アート紙は上質紙とミラーコート紙の中間的な存在であり、印刷したときの落ち着いた雰囲気が特徴です。
ホイル金、銀とよばれる金色、銀色の用紙にはツヤありとツヤなしがあり、ツヤありはお祝い事や豪華な商品、ツヤなしはワンポイントシールなどによく使われます。茶封筒などに使われるクラフト紙は、温かみのある素材感が特徴の素材です。和紙は日本酒や和菓子など、和風の商品のラベルによいでしょう。
耐水性が必要なシールに適した素材とは
合成紙はシール通販でもっとも人気が高い素材です。紙でありながらフィルムの性質を兼ね備えており、水に強く破れにくいことから幅広い用途に使われています。ただし屋外での耐候性はないため注意が必要です。
PETと呼ばれるフィルムシートも、人気のある素材のひとつです。白PET、透明PETがあり、耐水性だけでなく耐候性もあるものの耐候性や耐熱性がないため屋外での使用には必ずしも適していません。屋内の水回りなどで使われることの多い素材です。冷凍専用の白PPは耐熱性が高く、貼り付けたままボイルすることもできます。冷凍食品などが主な用途です。
このほかに、シール通販の中にはスポーツ観戦などで使われるタトゥシールが作成できるところもあります。
